『主は、わたしたちのためにいのちを捨てて下さった。それによって、わたしたちは愛という
　　ことを知った。それゆえに、わたしたちもまた、兄弟のためにいのちを捨てるべきである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの第一の手紙　3章16～24節）

　わたしたちが目指すべき信仰とは、どのようなものでしょうか。わたしたちは人間ですから、どうしても人の

評価を気にしてしまいます。人からの評価がわたしたちのよりどころである時、わたしたちは人の言葉や視

線に縛られ、萎縮してしまいます。しかしわたしたちが主に従うことを選び決断する時、神はわたしたちに確

信を与えてくださいます。ヨハネは、彼の信仰の原点をイエス・キリストの十字架に置き、この十字架こそが

わたしたちのぶれない土台となり、救いに至らせる一歩である事を教えてくれています。わたしたちがイエス･

キリストの十字架を土台とするのであれば、このイエス･キリストの前に、どんな時にも自分自身をゆだねて

いく事が求められます。そして主の命じられる事を行う時、わたしたちは平安をいただく事ができます。それ

は、失敗をしないとか、みんなに喜ばれるとかではなく、むしろ自分の欠けや弱さのすべてを知った上で、愛

してくださっていると信じる確信から来る安心なのです。主はわたしたちのために命を捨ててくださいました。

わたしたちが自分の失敗や弱さのために、人から責められたとしても、神のわたしたちに対する愛と救いは

変わることがありません。むしろすべてを知ってくださっている神の前にいただいている平安こそがわたした

ちの信仰のすべてです。おそらくわたしたちは何度も何度も揺さぶられながら、主こそ神であり、希望である

事を理解していくのです。どんな時にもわたしたちの内に共にいてくださる神を見上げ、心から主を喜ぼうで

はありませんか。

神に対する確信　（ヨハネの第一の手紙　3章16～24節）

　2015年11月22日礼拝にて