『主はヨセフのゆえにそのエジプトびとの家をめぐまれたので、主の恵みは彼の
　　 家と畑とにあるすべての持ち物に及んだ。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（創世記　39章1～6節）

①神様が共におられるということは、神様の恵みの中にいるということ
　ヨセフと共に神様がおられたので、神様は彼のなすことを祝福しました。その恵みは、彼だけにとどまらず、
かかわる人や家、持ち物まで恵むものでした。神様は、ヨセフだけにではなく、神様を信頼する私たちとも共
に生きて下さり、私たちの存在を「祝福の基」（神様の祝福を流す存在）として用いて下さいます。

②主が共にいても試練はある
　祝福されていたヨセフでしたが、濡れ衣を着せられ、牢獄に入れられるという試練にあいます。私たちも、時
に理不尽な場面に出会い、戸惑うものです。しかし、ヨセフにとってそうであったように、私たちにも、神様は試
練を超えて働かれます。すべての人を恵むためにヨセフは訓練され、神様の素晴らしい御業のために用いら
れました。私たちにも同じ使命が与えられています。試練の時は、神様の素晴らしさが現される時です。

「愛する者たちよ。あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試練を、何か思いがけない
ことが起こったかのように驚きあやしむことなく、むしろキリストの苦しみにあずかればあずかるほど、
喜ぶがよい。それは、キリストの栄光が現れる際に、よろこびにあふれるためである。」
（Ⅰペテロ4章12－13節）

　試練の時は本当に辛く感じるものですが、その一つ一つが、実は神様からのレッスンの時で、人生の大切な
通り道です。無駄な時間ではありません。どんなに先が見えなくても、素晴らしい光が、ほんの少し先で必ず
待っています。

すべての人を恵むために　（創世記　39章1～6節）

　2015年11月8日礼拝にて