『万物の終りが近づいている。だから、心を確かにし、身を慎んで、努めて祈りなさい。・・・・・
　　さばきが神の家から始められる時がきた。それが、わたしたちからまず始められるとしたら、
　　神の福音に従わない人々の行く末は、どんなであろうか。また義人でさえ、かろうじて救われる
　　のだとすれば、不信なる者や罪人は、どうなるであろうか。だから、神の御旨に従って苦しみを
　　受ける人々は、善をおこない、そして、真実であられる創造者に、自分のたましいを
　　ゆだねるがよい。』
　　　　　（ペテロの第一の手紙　4章7～19節）

　ペテロは主に選ばれ、主と共に歩み、直接主の訓練を受けました。けれども、そのペテロの生涯は、主が

共にいてくださることを知っていたにもかかわらず、困難と戦いの連続でした。けれども主の恵みを知ってお

り、神の愛と約束を確信していたからこそ、どんな戦いや状況の中にあっても立ち続けることができたのです。

神は、神の選ばれた人々を通して、この世がいかに多様性に満ちたものであるか、一人ひとりがそれぞれの

人生を通して神と出会い、救われて行くことがいかに祝福に満ちた不思議な神のわざであるかを教えてくださ

っています。人がその生涯の中で神と出会い、神の約束された恵みを土台として新しい人生を生きるようにな

ることは、決して簡単な事ではありません。むしろ困難で、新しい人生を見つけたと思っても、自由や喜びはす

ぐにこぼれ落ちてしまい、気がつけばすぐ妥協してしまいます。だからこそイエス・キリストによる救いがいかに

大きなものであり、生涯をかけて求めるに値するものかがわかるのです。この救いを自分のものとするために

は自分を捨てる事が必要であり、自分を捨てるためにはこの世の戦いにもまれて神だけを見上げるようにされ

ることが必要なのです。わたしたちも生涯をかけて、神に自分の魂をゆだねるものとさせていただこうではあり

ませんか。

神に自分の魂をゆだねる　（ペテロの第一の手紙　4章7～19節）

　2015年11月1日礼拝にて