『・・・朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。
　　これは人の子があなたがたに与えるものである。父なる神は、人の子にそれをゆだね
　　られたのである」。そこで、彼らはイエスに言った、「神のわざを行うために、わたしたちは
　　何をしたらよいでしょうか」。イエスは彼らに答えて言われた、「神がつかわされた者を
　　信じることが、神のわざである」。』
　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　6章26～29節）

　わたしたちの住む世界は常に変化していますが、普段はそのことを意識する事はありません。けれども、

時代が大きく動く時、人はそれを感じて戸惑います。その感じ方は人それぞれですが、人を頼りに生きてい

る人は周囲の人の変化に敏感ですし、経済や健康、子供、治安など、それぞれの関心や置かれた状況に

よって感じ方は異なっていて当たり前です。そのような中、聖書はわたしたちにこの世界を愛し導いておられ

る神の思いを教えています。それに敏感な人もいれば、無関心な人もいるでしょう。しかしわたしたちは、移

り行くものに心を寄せるのでなく、いつまでも変わることのない神の約束にのぞみを置いているかどうか問わ

れているのです。わたしたちがイエス・キリストによって救われ、神を信じるものとして生きるようになると、知

らず知らずのうちにどんな良い行いをすれば人にほめられ、神に喜ばれるのかを考えるようになります。そし

て他の人々と同じように考え行動する事で安心するようにもなります。イエス･キリストはわたしたちに朽ちない

食物のために働くべき事を、はっきりと語られています。同時にわたしたちのすべき事は、「神がつかわされ

た者を信じること」であり、これこそが「神のわざ」であることを教えてくださいました。だからこそ、神を置き去

りにした的外れの信仰ではなく、神と共なる日々を生きることにより神の栄光を表していこうではありませんか。

神のわざを行う　（ヨハネによる福音書　6章26～29節）

　2015年9月20日礼拝にて