『主に信頼して善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る。主によって喜びを
なせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、
主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように
明らかにされる。』
(詩篇 37篇3~6節)
人類の歴史を振り返ると、そこには常に戦いがあり多くの血が流されています。 しかもその戦いは
いつも、わたしたちの人生に多大な影響を及ぼしています。何故神はこのような世界をわたしたちに
与えられたのでしょう。わたしたちが生きるためには、いろいろな命を糧としなければなりませんし、命
の犠牲なしにはわたしたちの存在はありえません。わたしたちが生きるということは犠牲によって生か
されるということであり、逆に犠牲を払って生かすという風にも言えるかもしれません。主はわたしたち
に神の義を示されましたが、それはわたしたちの常識や理解によって得る事の出来る正しさではなく、
すべてを知りそして支配しておられる神の正しさであり、神の前に立つ一人ひとりの姿勢が問われてい
るのです。戦後日本は平和といわれる時代を七十年にわたって過ごしてきましたが、その中にも痛みと
争いは絶えることなく人々の心に「虚しさ」を与え続けてきました。けれども、神の変わることのないメッ
セージは「神を信じなさい」です。どんな困難や戦いにさらされていても、神が共にいてくださることを信じ
ることができたならば、わたしたちは共にいてくださる主にあっていろいろな状況を受け入れ、あるいは
委ねていくことが出来るようになるのです。わたしたちがすべてのことを正しく判断しなければならないの
ではなく、神がわたしたちを愛して最善を行ってくださる事を信じることこそ、わたしたちの平安の根拠な
のです。それぞれがこの時代に立てられた器である事を自覚し、すべてを知りそして導かれる神にのみ
信頼していこうではありませんか。
あなたの道を主にゆだねよ (詩篇 37篇3~6、18節)
2015年8月30日礼拝にて