大いなる賜物　（コリント人への第一の手紙　12章27～31節）

　『･･･あなたがたは、更に大いなる賜物を得ようと熱心に努めなさい。そこで、わたしは最も
　　すぐれた道をあなたがたに示そう。･･･愛を追い求めなさい。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コリント人への第一の手紙　12章27～31節）


　わたしたちはひとりでは生きることが出来ません。みんな、いろいろな人々とのかかわりの中で、時に

支え、また支えられながら日々の生活を送っています。このような生き方の中でわたしたちの気を付け

るべきことは何でしょう。パウロはイエス・キリストと出会った事により、人生は一人ひとりが与えられた

使命に生きることにより、豊かで祝福に満ちたものとなることを学びました。すなわち、どんなに頑張って

自分自身を磨き、正しく生きるように努力しても、平安が与えられなければむなしい事を知ったからです。

ですからパウロは、自分の欠けと弱さを認め、キリストにあって互いに支えあう事により、ひとりで頑張っ

ていた時には想像もできなかった平安と喜びを手にすることが出来たのです。その主はわたしたちにも、

求めるべきもっとも大切な賜物は 『愛』 であることを教えてくださっています。すなわち、わたしたちが具

体的にどんな賜物を手にしているかではなく、イエス・キリストの愛に生きているかどうかが平安と密接に

かかわっている事を教えてくださったのです。あなたは今、どのような人々とのかかわりの中で生きている

のでしょう。わたしたちが必要としている人を備えてくださっていると同時に、神はわたしたちを必要として

いる人々も備えてくださっています。わたしたちがキリストの愛を土台として立つならば、慰めと励ましが

わたしたちのうちからあふれ出て、神の慰めと平安が届いていくのです。

　2015年7月19日礼拝にて