背負ってくださる主 (マタイによる福音書 11章28~29節/イザヤ書46章1~4節)
『わたしはあなたがたの年老いるまで変らず、 白髪となるまで、あなたを持ち運ぶ。』
(イザヤ書 46章4節)
老後のことは私たちにとって切実な問題だが、もし十分な備えができなくても、神を信じる者には、
素晴らしい保証がある。
1.人それぞれが背負っているもの
人には自分で背負っていくしかない重荷がある。たとえそれが夫婦でも、親子でも負うことのできない
ものがある。そんな重荷を負いきれずつぶれそうになる時もある。そんな時、そっと私たちに寄り添って
下さるお方がおられる。それが主イエス・キリストである(マタイ11:28参照)。
2.人に背負われている神々
バビロニヤの守護神「ベル」や「ネボ」は、人や動物に運ばれなければ動くことのできない神々である。
バビロニヤ崩壊の危機にも、守護どころか人々の重荷となり、捕虜となる。偶像の神々は無力で、人を
その重荷から救うどころか、逆に重荷となるのである。
3.人を背負ってくださる神
「わたしは…必ず負い、持ち運び、かつ救う。」(イザヤ46:4)と言われる神がおられ、しかもそれは、私た
ちの過去、現在、未来のすべてがこの神の守りの中にあるというのである。そのために神は、御子イエス
・キリストを苦難の僕として遣わされ、私たちの負うべき重荷を負わされたのである。
「わたしは…必ず負う」と言われる神に、人生を委ねよう。きっとそこに平安で満たされた人生が待っている。
2015年6月28日礼拝にて