思いわずらうな　（マタイによる福音書　6章31～34節）

　『だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。
　　・・・あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることを
　　ご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、
　　すべて添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、
　　あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。』
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　私たちは知らず知らずのうちに思いわずいで心をいっぱいにしてしまうものです。しかし、神様は
私たちに思いわずらいで身をすり減らして、生きていくもの息絶え絶えになることを望んではいませ
ん。ですから、「思いわずらうな。心配するな。」とイエス様は語られました。

①神の国と神の義を求めなさい(33)
　「神の国」とは、神による恵みの支配、「神の義」とは神による慈しみ、恵みを意味しています。
イエス様が十字架で命を捨てられたのは、私たちのあらゆる領域を恵みによって治め、慈しみ
によって罪や重荷から救うためでした。私たちに神の国と義を実現させる為でした。

②思いわずらいを神にゆだねる(32－34)
　私たちに必要なもの全てを神様はご存じです。そのことを忘れる時に思いわずらいます。私たち
以上に、私たちの必要を知り、満たして下さる主に目を向け、思いわずらいをゆだねましょう。

③苦労は十分にある(34)
　ここでいう「苦労」とは、「今の自分に出来ること」の事です。以前出来たことが出来なくなってしま
ったということはあるでしょう。出来なくなったことはもうしなくて良いのです。
しかし、出来ることが必ず何かしら残されています。なぜなら、イエス様は、一日の苦労はその日
一日だけで十分だと語っておられるからです。苦労(労苦)が不十分な人はいません。

　2015年6月14日礼拝にて