イエス・キリストの証人として　（使徒行伝　1章6〜8節）

　『ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤと
　　サマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　1章6〜8節）


　今日はペンテコステ（聖霊降臨日）の記念の礼拝です。教会の誕生日とも言われています。イエス・

キリストは十字架に死んで葬られた後、三日目によみがえり、多くの人々に自分の生きていることを

現されました。そして弟子達にエルサレムから離れないで、約束の賜物が与えられるまで待ち望むよ

う命じられました。五旬節の日が来て弟子たちが祈っていると、一人ひとりのうちに聖霊が下り、力強

くイエス・キリストを証しし始めました。わたしたちに必要なのは、イエス・キリストを通して神が与えて下

さる救いを頭で考えて理解する事ではなく、体験する事です。わたしたちは、自分のうちにある自由と

喜びを人々に説明しなければならないのではなく、実際に経験している思いはわたしたちの内から溢

れて自然と人々に伝わっていくのです。すなわち、わたしたちがイエス・キリストの証し人として生きると

いうことは、自分で思ったように生きることが出来るとか、神の前に罪を犯さないで生きるということでは

なく、わたしたちを愛してくださっている主がわたしたちと共にいてくださることを信じその主に聞きながら、

共に生きることです。わたしたちが自分の人生の喜びを、人との比較や一瞬の栄光ではなく、失われる

事のない確信から来る平安に求めるならば、人生が変わります。なぜならばこのイエス・キリストは死に

勝利し、罪の罰を受けてくださり、わたしたちの弱さの中に完全に働いてくださる方だからです。

　2015年5月24日礼拝にて