・・・それから、自分たちの中でだれがいちばん偉いだろうかと言って、争論が彼らの間に、
  起った。そこでイエスが言われた、「異邦の王たちはその民の上に君臨し、また、権力を
  ふるっている者たちは恩人と呼ばれる。 しかし、あなたがたは、そうであってはならない。
  かえって、あなたがたの中でいちばん偉い人はいちばん若い者のように、指導する人は
  仕える者のようになるべきである。・・
            (ルカによる福音書 22章24~34


 イエス・キリストが十字架に向かって歩まれていた時、弟子たちは主と共にいながら、その思いを
悟ることが出来ませんでした。主は弟子たちの姿に心痛めつつも 自分の歩むべき道をしっかりと
見据え、むしろ時が来れば必ず理解し、成長することができると信じ弟子たちを神に委ねておられ
ました。イエス・キリストは裏切る者の詮索をし、誰が偉いかを争っているその弟子たちを信じたの
です。神は十字架の苦しみをイエス・キリストに求め、その主の十字架の苦しみを通して弟子たち
を砕き、新しくしてくださったのです。わたしたちは自分の経験や知識、また熱心さや正しさが主に
用いられると思い込み、時に知識のない不信仰に見える人々を裁き、攻めてしまうことすらありま
す。しかし神はわたしたちを愛し、どんなときにも信じて支えてくださいます。わたしたちの信仰の成
長と、自由と喜びにあふれた生涯を送るためには、見えないところに誰かの大きな大きな信仰によ
る犠牲があるのです。すなわち、奉仕においても、祈りにおいても、実は犠牲や痛みを伴わない主
のわざはないのです。主は弟子たちのために信じて祈り続けられました。わたしたちも主を信じて、
隣人のため、主にある同労者のために祈り続けようではありませんか

あなたのための祈り (ルカによる福音書 22章24~34節)

 2016年3月6日礼拝にて
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