『神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　46篇1～11節）


　今、日本には、家庭の事、職場の事、人間関係など様々なことに心が疲れ、
「あぁ、どこかに行ってしまいたい」と思う人々であふれています。悲しみや痛みを抱えては、何かを
あきらめ、生きる自信を失い、「死」に逃げようとする方もいます。私達は生きている限り、悩み続け
る存在なのかもしれません。

　しかし感謝すべきことに、私達にはどんな時にも逃げることができる場所があるのです。それは、
神の御子イエス・キリストを私たちのために犠牲にするほどに私達のことを愛して下さっている、生
ける真の神様です。

　神様こそ、私達が安心して隠れる事が出来る避け所です。力です。一時的な逃げ場ではなくて、
城や要塞のように、傷を癒され、回復を与えられ、供給され、勇気づけられる場です。また、悩みの
時に友人や家族よりも近く、その苦しみそのものよりも近い所にいて、助けて下さる助け手です。

　神様は、この世の様にギブ&テイクで助けて下さるお方ではありません。無条件に、へりくだる者に
強力に恵みを注いでくださいます。この詩篇の背景にあった危機的な状況で、ヒゼキヤ王は自分の
限界を認め、へりくだって神様に助けを求めました（イザヤ書36～37章）。私達に対しても神様はそ
のように素直に正直になることを望んでおられます。ありのままの私達の弱さや罪、問題を見て、神
様は絶望したり、見捨てたりなさるお方ではありません。私達の全てを受け入れ導いて下さいます。
今日も神様は「静まって、わたしこそ神であることを知れ」(10)と招いておられます。かっこつけず、
ありのままの姿で避け所なる神様のもとへ逃げ込みましょう。神様に心のうちを何でも申し上げて、
お任せして、平安をいただきましょう。

神はわれらの避け所　（詩篇　46篇1～11節）

　2016年2月14日礼拝にて