　『そこでわたしの友であるあなたがたに言うが、からだを殺しても、そのあとでそれ以上
　　なにもできない者どもを恐れるな。恐るべき者がだれであるか、教えてあげよう。殺した
　　あとで、更に地獄に投げ込む権威のあるかたを恐れなさい。そうだ、あなたがたに言って
　　おくが、そのかたを恐れなさい。』
　　　　　　　　（ルカによる福音書　12章4～5節）

　わたしたちは祈る事によって神に心を開き、神が共にいてくださることを確認する事ができます。

さらに、目には見えなくても、神が共にいてくださることを信じることができたとき、わたしたちは神に

よる安心を手に入れることが出来ます。これは、神がわたしたちの弱さや罪、不安や恐れをすべて

知ったうえで愛し、受け入れてくださっている事によります。わたしたちに必要なのは自分のうちに

ある弱さや罪を隠そうとするのではなく、むしろそのすべてを知った上でわたしたちをキリストの十

字架の事実によって赦し受け入れてくださっている事を認め、常に神の前の平安を得る事です。自

分のうちに神への隠し事を持っていると、しだいに神から遠ざかるようになりこの世に流されてしま

います。わたしたちがこの世にあってどんなときにもしっかりと立つ事ができるためには、やがては

過ぎ行くこの世を恐れるのではなく、変わる事のないしかもすべての権威を持っておられる神だけ

を恐れ、そして従うことです。

神の国に生きる （ルカによる福音書 12章4～5節）

神の国に生きる　（ルカによる福音書　12章4～5節）