悔い改めて本心にたちかえれ　（使徒行伝　3章19〜20節）

　『だから、自分の罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて本心に立ちかえりなさい。
　　それは、主のみ前から慰めの時がきて、あなたがたのためにあらかじめ定めてあった
　　キリストなるイエスを、神がつかわして下さるためである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　3章19〜20節）


　祈り待ち望んでいた弟子達が、聖霊に満たされたペンテコステの恵みは、わたしたちが頭で理解

できるようなものではありませんでした。むしろ自分達が考え、想像していたものとは異質で、もっと

深い、根本的なところが満たされる恵みでした。人は自分が理解し行った事を、正しく理解し評価し

てもらえる事を望みますし、自分自身も、人の思いを正しく理解し評価しようと務めます。しかし現実

には大きなへ隔たりがあり、互いにストレスを感じ、傷ついたりする事も頻繁に起こります。神はわた

したちが聖霊に満たされ、神と共に生きるものとされる事により、人よりもむしろ神の前にどのように

あるべきかを考えるようにしてくださいます。わたしたちが隣人を理解できなくても、共にいてくださる

方はその人を正しく理解し、しかも自分がどのように行動していけばよいかを知っていてくださるので

す。このことを受け入れる事ができるようになったとき、わたしたちは人をどのように評価するかでは

なく、神がすべてを御存知で、お互いを正しく導いてくださると信じる信仰に立って自由と平安を得る

ことが出来るようになるのです。このために必要なのが、自分無知と、そこから来る罪を認め、すべて

のことを知った上でわたしたちを愛し受け入れてくださる神を信じて、受け入れる事なのです。わたし

たちの安定と強さは、神を信頼し神と共に生きるあることにあります。

　2014年6月15日礼拝にて