ペンテコステの恵み　（使徒行伝　2章4〜11節）

　『すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で
　　語り出した。・・・『・・・あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを
　　聞くとは、どうしたことか』』
　　　　　　　　　（使徒行伝　2章1〜11節）


　ペンテコステ（聖霊降臨日）は、教会の誕生日です。イエスの弟子達が復活の証人として世界中に
神の福音を伝え始めたのは、この出来事からでした。

１．失敗した弟子の上にくだった聖霊
　この時の弟子達は(1)、イエスの十字架を前に恐れをなし、逃げてしまった失敗をリアルに覚えて
いました。イエスに従いたいと思っていても、自分の力の限界と弱さを知った弟子達はもはや自分
の力に期待せず、ひたすら神に期待しました。イエスの言われた通りに約束の聖霊が与えられる
ことを心から待ち望みました(1:8，14)。

　心砕かれて、神の前に出ていた弟子達の上に聖霊はくだり、大胆に神の愛、罪のゆるし、永遠の
命を伝える者と変えられたのです。弱さをもった弟子に聖霊は注がれました。求めるならば、必ず
私達にも聖霊は注がれ力を受けるのです。


２．すべての壁を取り除いた聖霊
　聖霊に満たされた弟子達は、色々な外国の言葉で語り出し、エルサレムに住んでいた外国人は
自分の生まれ故郷の言葉を話す弟子達を見て驚きました(4,5)。聖霊は、言語も国も文化の違いも
越えて私達を和解させてくださることを示したのです。

　聖霊は私達に一致を与えてくださいます。私達はいつのまにか周りの人に対するあきらめ、偏見、
思い込みを抱いてはいないでしょうか。複雑な人間関係、地域や国家の問題を見れば一致して歩む
ことなど難しく思えます。しかし、聖霊はそういった心の壁をも砕いてくださるお方なのです。私達も、
このペンテコステの恵みにより、神の愛と平和を世界に広げる者とされているのです。

　2014年6月8日礼拝にて