いやして下さる神　（ヨハネによる福音書　21章15〜19節）

　『・・・・・イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」。
　　ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいためてイエスに言った、
　　「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなたを愛していることは、おわかりになって
　　います」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を養いなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　21章15〜19節）


　わたしたちを愛して下さる神は、わたしたちを強くして下さるかたであり、癒やしてくださる存在でも

あります。わたしたちが人生を生きる中で遭遇するいろいろな出来事は、わたしたちを強くし成長さ

せることもありますが、わたしたちを弱らせ倒れさせることもあります。そのような中で神はわたした

ちに対して変わることがなく、わたしたちに慰めと励まし、さらには力を与えてくださいます。わたした

ちはこの世を生きるためには強くなければならないと思いますが、むしろ弱くてもわたしたちのことを

愛してくださっている全能の神が共におられることを知ることによって、弱くても立ち上がり、前進して

いくことが出来るのです。ペテロはイエスとの対話の中で、自分の思いと実際の行動との差を改めて

認め、さらに主がすべてを知っていてくださる事を確信しました。すなわち自分自身が何をしているか

わからなくなってしまっても、神はすべてを知っていてくださり、弱い自分を慰め励まし力づけてくださ

ることを知ったのです。恵みは知らなければその益に与ることは難しくなります。神と出会い、神の愛

を知り、神に取り扱われることによってわたしたちは癒やされていくのです。

　2014年5月25日礼拝にて