強くしてくださる神　（イザヤ書　45章5〜7節）

　『わたしは主である。わたしのほかに神はない、ひとりもない。あなたがわたしを 知らなくても、
　　わたしはあなたを強くする。これは日の出る方から、また西の方から、人々がわたしのほかに
　　神のないことを知るようになるためである。わたしは主である、わたしのほかに神はない。』
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　信仰とは意志の強さや、熱心さなのでしょうか。あるいは正しいことを行い続ける事なのでしょうか。神を

求め続けて神と出会い、神に従い続けて強くなろうと努力する事はあっても、おそらくわたしたちの信仰に

本当に必要なのは、神を知ることによって自分を知り、その現実によって自分に絶望することなのかも知

れません。やがてわたしたちは、愛してくださっている神がすべてを知っておられる事と、神にはどんな事

でもすることの出来る力があることを知ることになります。最初のうちはそれを理解したと思って満足して

いても、次々と想定を超えた出来事が前に現れてくると、自分の理解と行動が実は神の御心と大きく離れ

ていたことに気が付かされて、愕然とさせられます。こんなことを繰り返しながら、自分とこの世界のすべ

てを神は愛し、しかも完全に支配しておられることを受け入れる事ができるようになるのかもしれません。

わたしたちが強くならなければならないのではなく、神がわたしたちを強くしてくださり、わたしたちを神の

愛と恵みの計画の中に生かしてくださるのです。それは、すべての人が神を認めて重荷を下ろし、他の

人々に慰めと励ましを届ける神の人となるためなのです。

　2014年5月18日礼拝にて