あれは主だ！　（ヨハネによる福音書　21章1〜8節）

　『夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。しかし弟子たちはそれがイエスだとは
　　知らなかった。イエスは彼らに言われた、「子たちよ、何か食べるものがあるか」。
　　彼らは「ありません」と答えた。すると、イエスは彼らに言われた、「舟の右の方に網を
　　おろして見なさい。そうすれば、何かとれるだろう」。彼らは網をおろすと、魚が多く
　　とれたので、それを引き上げることができなかった。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　21章1〜8節）


　イエス・キリストは死んで葬られた後、いろいろな人々に姿を現して自分の生きていることをお知らせに

なりました。すでに主の復活を知っていた弟子たちに対しても、漁をしていた彼らに岸から声をかけ、主

のよみがえりに対する確信を与えただけでなく、その交わりを通して平安と使命を与えられました。主は

今もわたしたちのうちに働きかけておられます。そして、十字架にかかられた主が今も生きておられる事

を教えてくださると同時に、わたしたちがどのように生きるべきかを示してくださっています。弟子達はイエ

ス･キリストに声をかけられたとき、それが主であることを知らずにその言葉に従いました。そして、従った

ときにそれが主であることに気が付くことが出来たのです。わたしたちは日々の歩みの中で、主と出会っ

ているでしょうか。たとい、主の十字架と復活を知識として理解していたとしても、主が共に生きておられ

る事を信じていなかったとしたら、主にある確信に満ちた生涯を歩むことはできません。むしろ、どんな時

にも復活の主はわたしたちと共にいてくださり、とりなし、慰め、励まし続けてくださっていることを体験し、

その証し人とならせていただこうではありませんか。

　2014年4月27日礼拝にて