神の栄光のために (ヨハネによる福音書 11章1〜4節)

 さて、ひとりの病人がいた。ラザロといい、マリヤとその姉妹マルタの村ベタニヤの人であった。
  ・・・・・姉妹たちは人をイエスのもとにつかわして、「主よ、ただ今、あなたが愛しておられる者
  が病気をしています」と言わせた。イエスはそれを聞いて言われた、「この病気は死ぬほどのもの
  ではない。それは神の栄光のため、また、神の子がそれによって栄光を受けるためのものである」。

                                      (ヨハネによる福音書 11章1〜4節


 わたしたちの人生は、選択と決断の連続です。ややこしい事に、わたしたちは時に嫌いなものを好き

ですと言ったり、帰りたいのに行きますといってしまうような性質を持っていますから、決断はそれまで

の人間関係と、これからの生き方に多大な影響を及ぼす事になります。けれども逆に、どんな言葉を

掛けられ、何をされたとしても、わたしたちの土台が変わらなければ、その生き方はむしろ楽なものと

なります。ラザロが病に倒れ死に直面したとき、姉妹たちは主にその事実だけを伝えました。主はそれ

を聞かれますがラザロはやがて死んでいきます。姉妹たちの伝言は無駄だったのでしょうか。やがて

神はイエス・キリストを通して神がどんなに彼らを愛し、心にかけてくださっているかを示してくださいます。

そしてそれは、わたしたち一人ひとりに対しても変わらない神からのメッセージです。たといどんな事が

起こったとしても「神の栄光のため」であることを信じることができたならば、わたしたちは主の約束の

ゆえに、ぶれる事のない選択と決断をすることが出来るようになるのです。
 2014年5月4日礼拝にて
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