あなたの祈りが聞き入れられた　（ルカによる福音書　1章8〜13節）

　2013年12月1日礼拝にて

　『香をたいている間、多くの民衆はみな外で祈っていた。すると主の御使が現れて、香壇の右に
　　立った。ザカリヤはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。そこで御使が彼に言った、
　　「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を
　　産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章8〜13節）


　アドベント（待降節）迎え、救い主の誕生を覚えつつ、神の深い愛を覚える季節がやってきました。

今年の歩みを振り返るとき、わたしたちの思いを越えて働いてくださった神の深い愛を思います。

わたしたちのこの世での歩みは、やがて確実に終わりの時がやってきます。けれども神はわたしたち

がこの世において、かけがえのない存在であることを教えてくださっています。わたしたちが、思い

通りの歩みが出来ないと感じている時、それは空しい人生を生きているわけではなく、むしろ、思い

がけない神のみ業に預かっていることに気が付いていないだけなのです。ザカリヤとエリサベツ夫妻

は神に忠実に生きていたのに、願っていた子供が与えられませんでした。それは、祈りが聞かれなか

ったのではなく、神のみ業が現れるための準備でした。わたしたちを愛してくださっている神は、どんな

時にもわたしたちを見守り、わたしたちを用いてくださいます。思いがけない時に、隠された大きなこと

を現して、神がわたしたちを愛し用いてくださっている事を教えてくださるのです。わたしたちも神の前

に何を祈ってきたかをもう一度振り返ると共に、神がどのような恵みを用意してくださっているかを期待

し、神への信頼をさらに深いものとさせていただきましょう。