すべての必要を知っておられる神　（マタイによる福音書　6章31〜34節）

　2013年10月13日礼拝にて

　『まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられる
　　であろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらう
　　であろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　6章31〜34節）


　聖書はわたしたちに神の存在を知らせ、神に愛されている事を教えてくれます。そして、わたしたちが

神を認め、どんな時にも共にいてくださることを信じるならば、いろいろな不安や思いわずらいから自由

になる事ができます。神がモーセを通して与えてくださった律法を通して、わたしたちは生きるべき指針

が与えられていましたが、イエス・キリストは、さらに深い人の姿を明らかにすると同時に、神の御心の

奥深さを教えてくださったのです。わたしたちの現実は、思い煩いと弱さに満ちています。毎日の生活の

中にも、いろいろな決断と選択を迫られ、余裕のあるときならまだしも、いろいろなことが重なったり、病

などで弱ってくると、気が付けば神を忘れ、重荷に負けて倒れ伏してしまうこともあります。だからこそ、

神がすべてを知ってくださっていることを認め、すべての必要を惜しみなく与えて下さる神である事を信

じ、その時その時に最善の解決を与えて下さる神が共にいてくださることを体験し、感謝しなければなら

ないのです。わたしたちに必要なのは、知識や努力ではなく、神が共にいてくださり、最善を導いてくだ

さることを信じる信仰です。神はわたしたちが一人でいると弱い事を知っておられるからこそ、わたした

ちに信仰の仲間を用意してくださっているのです。互いに励まし祈り合う者とならせていただきましょう。