いっさい誓ってはならない　（マタイによる福音書　5章33〜37節）

　2013年9月29日礼拝にて

　『また昔の人々に『いつわり誓うな、誓ったことは、すべて主に対して果せ』と言われていたことは、
　　あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。いっさい誓ってはならない。
　　・・・　あなたがたの言葉は、ただ、しかり、しかり、否、否、であるべきだ。
　　それ以上に出ることは、悪から来るのである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　5章33〜37節）


　イエス・キリストは誓う事について厳しく戒めています。それは、誓いが神に対する約束であると同時に、

誓いをするわたしたちも神の前に弱く不完全な存在であるからです。その誓いがどんなに小さなものであっ

たとしても、神の許しなくしてはそれを全うする事ができません。しかし人は知らず知らずの間に、神の前で

はなく人の前に「絶対にします！」と宣言し、安易にその誓いを破ってしまいます。そして、やがて神の前に

も安易な生き方をすることになってしまうのです。神はどんな事でも、イエス・キリストにあって神に願い求め

なさいと教えてくださいました。神は、わたしたちの思いのままに応えてくださるのではなく、神の御心のまま

にわたしたちを導き、教えてくださるのです。だからこそ、どんな時にも自分の弱さや、はかり知ることのでき

ない神の愛とその力を忘れないで、神を見上げ、すべてのことを神に求めていくことが大切なのです。神に

誓いながら生きるのではなく、神にゆだね、神により頼みながら生きようではありませんか。