地の塩、世の光 (マタイによる福音書 5章13〜16節)
2013年9月22日礼拝にて
『あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。
・・・あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない。また、あかりをつけて、
それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照させるのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、
天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。』
(マタイによる福音書 5章13〜16節)
さわやかな季節になりましたが、夏の疲れの出やすい時期でもあります。厳しい冬を迎えるために
、しっかりと疲れをいやし、体調を整えておかなければなりません。主は聖書を通して、「あなたがた
は地の塩、世の光です。」と教えてくださいました。普段は、意識する事はありませんが、人が暗黒に
置かれた時、光がどれほどの慰めと励ましになるかは、それを経験した人でなければ理解できませ
ん。また、いろいろな食品に囲まれて生活していると、塩のありがたさを忘れ、塩を抜いたものにふれ
て初めて、その味気なさに気付かせられます。同じように、神により頼むわたしたちの存在は、普段は
決して特別なものではありません。人が苦難や戦いを経験した時にはじめて、わたしたちの内にいて
くださる主の慰めを深く感じるのです。また、わたしたちがいなくなることによって、主の慰めと励ましが
与えられていた事を知ることができるのです。すなわち、わたしたちは、特別な生き方をしなければな
らないのではなく、無理をせず、自分の心に素直に生きることが大切です。すなわち、神によく聞き、
示された事に対して素直に応答する事ができれば、神はそれを喜び、気が付かないうちに、慰めと励
ましを周囲の人々に豊かに与えさせてくださるのです。