思いわずらうな　（マタイによる福音書　6章25〜34節）

　2013年6月16日礼拝にて

　『まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて
　　与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が
　　思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　6章25〜34節）


　わたしたちは毎日、いろいろな決断をしなければなりません。良く考え、吟味し、より良い決断を

していければ、充実した毎日をおくることができるのかもしれませんが、実際にはいつの間にか日

々の習慣に流され、面倒くさいことは避けてしまいます。そして、流されて生きているうちに「こん

なはずではなかった」とつい思い煩ってしまうのです。神はイエス・キリストを通してわたしたちに、

「思い煩うな」と語ってくださいました。なぜならば、神はすべてのことをご存知だからです。わたし

たちの弱さと罪を知っていて下さるだけではなく、わたしたち一人ひとりの必要も、すべて知ってい

てくださるのです。だからわたしたちは、いろいろな事に対して心配しながら生きるのではなく、わ

たしたちを愛し、最も良いものをもってわたしたちを満たしてくださる、神に望みを置き、一番良い

道をわたしたちひとりひとりに用意して下さっている、神に目を注いでいかなければなりません。そ

して神がこの世界を愛をもって導かれる事を認め、自分の思いを主に委ね切ることによって、神の

御心に生きることによる、心からの平安を得る事が出来るようになるのです。一日一日を、神が

責任を持って導いてくださることを信じ、感謝と喜びを持って歩ませていただきたいと思います。