愛を追い求めなさい (コリント人への第一の手紙 12章4〜11節)

 2013年6月9日礼拝にて
 霊の賜物は種々あるが、御霊は同じである。務は種々あるが、主は同じである。
  働きは種々あるが、すべてのものの中に働いてすべてのことをなさる神は、同じである。

                               (コリント人への第一の手紙 12章4〜11節


 わたしたちが神に愛されている事を知り、自由に喜びにあふれて生きる事は、すばらしい事です。

しかし現実の生活は、わたしたち自身の弱さと、社会のいろいろな欠けによって課題にあふれてい

ます。パウロは、自分の弱さに気が付いた時一度は絶望しましたが、そのことによって神の大きな

愛と憐れみを知ることができました。そして、それまでは律法によって人の罪や弱さを責めていまし

たが、神が一人ひとりを愛し、それぞれにかけがえのない賜物を豊かに与えられる事を認め、人の

弱さこそが、キリストにあって人が一つとなる事のできる恵みであること理解したのです。その土台

は、一人ひとりの知識や努力によるのではなく、神から与えられる賜物です。わたしたちはそれぞ

れにいろいろな性質を与えられていますが、自分だけでは受け止め難いことがあります。ところが

人や社会がいろいろな問題や課題に遭遇した時、それまでは無益と思われた人を通して、解決が

与えられたり一致が与えられたりするのです。神はわたしたちを知っていてくださり、一人ひとりを

神の恵みの器として備えてくださっているのです。わたしたちも自分が必要と思う賜物を求める前

に、わたしたちに使命を与えてくださっている神の御心をしっかり受け止めるために、まずイエス・

キリストを通してあらわされた、愛を追い求めようではありませんか。



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