共に福音にあずかるため　（コリント人への第一の手紙　9章19〜23節）

　2013年6月2日礼拝にて

　『わたしは、すべての人に対して自由であるが、できるだけ多くの人を得るために、自ら進んで
　　すべての人の奴隷になった。ユダヤ人には、ユダヤ人のようになった。ユダヤ人を得るためで
　　ある。・・・・・・弱い人には弱い者になった。弱い人を得るためである。すべての人に対しては、
　　すべての人のようになった。なんとかして幾人かを救うためである。福音のために、わたしは
　　どんな事でもする。わたしも共に福音にあずかるためである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コリント人への第一の手紙　9章19〜23節）


　春になっても寒い日が続いていましたが、気が付けば６月を迎えました。毎日があわただしく過ぎ

ていき、今まで何をしてきたのか戸惑ってしまいます。人生を振り返るとき、わたしたちがいろいろ

な経験を通して、なくてはならないものを知り、その信仰に生きる自由と喜びを人々に伝える事がで

きたならば、たとえ自分が弱くても、心からの満足を得る事が出来ます。自分を楽しませて一時の満

足を得る事が出来ても、自分を中心に生きていると　やがて空しさが襲ってきます。人生においてわ

たしたちは、いろいろなものを獲得して豊かになるだけではなく、自分の持っているものを用いて、

必要とされている事のために、それをどれだけ用いる事ができるかが大切です。パウロは、復活の

主に出会ったことによって、自分中心の生き方から神と共なる生き方へと変えられました。主によっ

て救われ、新しい生き方が与えられたからこそ、「福音のために、わたしはどんなことでもする」と語

り、与えられたのぞみのゆえに、犠牲をいとわない生き方を喜ぶ者とされたのです。わたしたちも自

分の生き方を振り返り、自分が多くの犠牲によって生かされていることを知り、喜んで犠牲を払うも

のとさせていただこうではありませんか。