神の恵みをあかしする　（使徒行伝　20章22〜24節）

　2014年3月16日礼拝にて

　『・・・ただ、聖霊が至るところの町々で、わたしにはっきり告げているのは、投獄と患難とが、
　　わたしを待ちうけているということだ。 しかし、わたしは自分の行程を走り終え、主イエスから
　　賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら、このいのちは自分にとって、
　　少しも惜しいとは思わない。』
　　　　　　　　　（使徒行伝　20章22〜24節）


　わたしたちは自分の人生を、悲しみや苦しみのないものであればと願います。 けれどもむしろ、いろいろな

苦しみや困難、それを乗り越えるための戦いや努力こそが、結果的に大きな喜び、充実した人生へとつながっ

ていきます。そのことを頭ではわかっていても、目の前の現実はわたしたちを、時に絶望へと追いやり、その

ストレスはわたしたちにいろいろな形で重くのしかかってきます。ただ、わたしたちが自分の生かされていること

の意味を知り、自分が弱さと欠けだらけである事を認めて、神がわたしたちと共に生きてくださっていることを

受け入れる事が出来たら、思い通りに行かない人生に疲れるのではなく、主の御手に導かれている事に安心

することが出来るのです。パウロは知識と行いに土台を置いていたとき、心には平安がありませんでした。

しかし自分の弱さを認めて神の愛の御手により頼んでいった時、彼は自分の行く先に困難が待っていることを

知っても、喜んで前進する事ができました。わたしたちも互いに主にあって励まされ、神が共にいてくださる恵み

を、その生き方を通して証しする者とならせていただきましょう。