神に立ち返れ　（ルカによる福音書　15章11〜24節）

　2012年11月11日礼拝にて

　『「まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。
　　むすこは父に言った、『父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。
　　もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません』。しかし父は僕たちに言いつけた、
　　『・・・・このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから』。
　　それから祝宴がはじまった。」』
　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　15章11〜24節）


　多くの人々に祈られてきた新会堂建設は大詰めを迎え、予定では今週引渡しとなります。もちろん、

敷地の整備や備品の準備など、これからするべきことは沢山あります。ところが、神の前にわたした

ちのなすべきことは、実はそんなに多くはありません。会堂はあれば感謝ですが、たとえなかったと

しても神への礼拝は変わりません。しかし、わたしたちの心が神から離れていたとしたら、主の喜ば

れる礼拝を献げることができるでしょうか。神はわたしたちに特別な事を求めておられるのではなく、

わたしたちの心が神に向いているかどうかを見ておられるのです。放蕩息子のたとえを通して、主は

わたしたちに本心に立ち返る事の大切さを教えてくださいました。わたしたちは聖書にしるされている

ように、父親が健在であるのに財産分与を得たわけではありません。しかし、父なる神の本当の思い

を知ろうとせず、目に見えるこの世の祝福だけを追い求めていたとしたら、弟息子と同じです。全てを

失って初めて、変わらない父なる神の愛に気付き、永遠のすまいが用意されていたことを悟る事がで

きるのです。与えられているものを感謝しつつ、天に名がしるされ、主がわたしたちと共に働いて下さっ

ていることを、喜ぼうではありませんか。