思いわずらうな　（マタイによる福音書　6章25〜34節）

　2012年9月30日礼拝にて

　『まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて
　　与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が
　　思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　6章25〜34節）


　わたしたちが特別に豊かな生活を求めなくても、幸せで安心した生活を送りたいと願っていると、

知らない間に、思い煩いに心を支配されてしまっていることがあります。わたしたちは、幸せな生き

方を想像する事はできます。ところが実際には自分の願った生き方を手にいれても、想定外の出

来事が次々とあらわれます。たとえば、人生において人との関係が助けになる事は大いにありま

すが、逆に縛られてしまい、知らない間に重荷を背負わされてしまう事もあります。しかし、空の鳥

や野の花を養ってくださる神は、わたしたちを愛し、わたしたちの必要を知った上で、豊かにそれを

満たしてくださいます。わたしたちがこの神を認め、全てのわざの中に神の愛の手が添えられてい

る事を信じるとき、わたしたちの歩みの一瞬一瞬をにどんな欠けが生じたとしても、神はそれを乗り

越えさせ、恵みに変えて下さるのです。そして神が共にいてくださる事によって与えられる安心を

学ぶ事ができるのです。わたしたちの人生は限りがあります。この人生を、重荷と思い煩いで満た

すのではなく、いつも神を仰ぎ望む事によって神の恵みと平安で満ちあふれさせようではありませ

んか。