なくてならぬもの　（ルカによる福音書　10章38〜42節）

　2012年9月23日礼拝にて

　『主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思い
　　わずらっている。しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。
　　マリヤはその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである」。』
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　イエス・キリストとその弟子たちが、マルタとマリヤの家を訪問した時、マリヤは主の足元に座り御言葉

に耳を傾け、マルタは忙しく接待していました。わたしたちの毎日は、みんなが同じことを行っているわけ

ではありません。それぞれが与えられた働きを行い、時には仕え、時にはくつろぎ、互いに支え合いなが

ら生きています。そんな日常に、思いがけない出来事が起こる時、混乱が起こります。そしてこの混乱は

人を疲れさせ、つぶやいたり、思わぬ言葉で人を責めてしまこともあるのです。マルタは多くの人々を迎え

て接待をするために、混乱していました。おそらく普段なら、マリヤがそばにいて手伝ってくれていたのに、

一番助けがほしかった時に主の足元に座りこんでいたのです。マルタも少しは我慢したでしょうが、やが

て耐えられなくなって主に訴えます。マルタは自分が正しいと思っていましたが、主は彼女をやさしく諭さ

れました。わたしたちの行動はわたしたちの目には正しく見えていても、神の目から見た時、それぞれに

違います。一人ひとりが主の備えられた、大切な「なくてはならない」導きを信じて従っていくことが必要

なのです。私たち一人ひとりに与えられている主の取り扱いと導きを、感謝して受け止めていきましょう。