平和を造り出す人　（ヤコブの手紙　3章　13〜18節）

　2012年8月5日礼拝にて

　『しかし上からの知恵は、第一に清く、次に平和、寛容、温順であり、
　　あわれみと良い実とに満ち、かたより見ず、偽りがない。義の実は、
　　平和を造り出す人たちによって、平和のうちにまかれるものである」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヤコブの手紙　3章　13〜18節）


　暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。例年の事とはいえ、体調やその時に抱えている

ストレスによっても暑さの感じ方や、耐える力も違うものです。いつもと同じように過ごしているつも

りでも、知らず知らずの間に倒れる事の無いように気をつけたいものです。わたしたちの信仰も、

日常の雑務に追われていると、神を見上げる事を忘れ、知らない間に感謝ではなく、つぶやきに支

配されてしまうことがあります。「この世の戦いや争いは、わたしたち自身の中で争う欲望によって

起こる」と、ヤコブの手紙を通して教えられていますが、油断しているとわたしたちもこの世の争いや

戦いに巻き込まれてしまいます。わたしたちは、いつの時代にも戦いの絶える事のない世界に生き

ていることを忘れてはならないのです。たとえ自分の周囲が平和につつまれているように見えても、

この世に生きている限り、次の瞬間苦しみと絶望の淵を歩む事になるかもしれません。だからこそ、

わたしたちの造り主であり、救い主である主なる神にしっかりとどまり、平和を求めるだけでなく、主

にあって平和を造り出す者とさせて頂こうではありませんか。