自分自身を神にささげよ　（ローマ人への手紙　6章　11〜14節）

　2012年6月17日礼拝にて

　『だから、あなたがたの死ぬべきからだを罪の支配にゆだねて、その情欲に従わせることをせず、
　　また、あなたがたの肢体を不義の武器として罪にささげてはならない。むしろ、死人の中から
　　生かされた者として、自分自身を神にささげ、自分の肢体を義の武器として神にささげるがよい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ローマ人への手紙　6章　11〜14節）


　わたしたちが人生を歩む時、キリスト者として生きるとはどういうことであろうか。もちろん、神の

みこころを行い、どんな人々にも喜ばれる生き方ができれば言うことはないが、現実には、いろい

ろな責任と義務を背負い、この世に流されてしまうことが多いのではないだろうか。パウロはわた

したちに、聖書にしるされている律法に精通し、行いにおいて熱心であることが救いではないこと

を、自分の経験を通して証ししている。しかもイエスキリストの十字架による罪の赦しは大きな恵み

ではあるが、キリストのものとされ、神を信頼しきって共に歩むことこそ、もっとも大きな恵みである

ことを語っている。すなわち、わたしたちがこの世の富や知恵を持って神に仕えようとするのは自然

な行為であるが、神はわたしたちに、わたしたちのすべての罪を背負ってくださったことをイエスキリ

ストによって示し、ただ、あなた自身を神の手にゆだねきることこそ主の一番喜ばれるささげもので

あり、信仰であることを教えてくださっている。あなたにとって、「生きる」とはどういうことであろうか、

あなたがこの世を去った時、人々は何をあなたの人生に見るだろうか。わたしたちは、キリストにあ

って罪に死んだものなのだから、これからはキリストにあって生かされる人生を楽しもうではないか。