主は、よみがえられた　（ルカによる福音書　24章1〜9節）

　2013年3月31日礼拝にて

　『あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここにはおられない。
　　よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。
　　すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、
　　と仰せられたではないか。』
　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　24章1〜9節）


　イエス・キリストを通して語られた力強いことばと業は、主の十字架の死によって一度は消えそうに

なりました。けれども、その復活によって、かえって命にあふれ、どんな状況にあっても失われる事の

ない希望となりました。いつも主と共に行動していた弟子たちは、力強い言葉に励まされ、それをより

どころとしていたからこそ、主の十字架の死に混乱し逃げてしまいました。主がよみがえられた時、女

たちに現れた御使いは「何故、生きた方を死人の中にたずねているのか。」と問いかけました。わたし

たちも、どんなに良く歴史を学び、聖書を研究し、信仰を持っていると主張していても、イエス・キリスト

が今も生きておられ、わたしたちの内にあって共に働いてくださっている事を認めていないならば、キ

リストにある自由や喜びも色あせたものとなってしまいます。すなわち、わたしたちは、聖書を通して昔

働かれた主を見るのではなく、イエス・キリストが、今もこの時代のただ中にあって、いろいろな課題の

中に、それが複雑になっていればいるほど、それ以上に力強く働いてくださる主を見、しかも経験する

ことができるはずです。このように信じているのですから、主の力強い御手がわたしたちのうちに注が

れている事を、今一度喜び、感謝しようではありませんか。