互いに愛し合いなさい　（ヨハネによる福音書　15章12〜17節）

　2013年3月3日礼拝にて

　『あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。
　　そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむすび、
　　その実がいつまでも残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に
　　求めるものはなんでも、父が与えて下さるためである。これらのことを命じるのは、
　　あなたがたが互に愛し合うためである。』
　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　15章12〜17節）


　聖書を通して、神がわたしたちを愛してくださっていることを知っていても、神がわたしたちに持って

おられる計画を知らなければ、やがて行き詰ってしまうかもしれません。すなわち、わたしたちが神を

見いだし、神の思いに答えなければならないのではなく、神がわたしたちを愛しておられることを知っ

て、それを受け入れる事が信仰の一歩となるのです。どんなに素晴らしい計画を持ち、たとえそれを

実現させたとしても、神がわたしたちに求めておられるのは、自分の弱さを恐れず(恥ずかしがらず)

に認め、神にそのままの自分を委ね、明け渡していくことです。そうするならば、神はわたしたちを導

き、やがて豊かに実を結ばせて下さいます。わたしたちが自分の弱さを認めるとき、神が、わたしたち

ひとりひとりをかけがえのない存在として、それぞれの助け手としてくださっていることに気が付きます。

そしてわたしたちがキリストにあって互いに愛し合う事こそ、平和で豊かな生涯を送るための秘訣で

あると知ることができるのです。わたしたちを愛し、わたしたちと共に歩んでくださっている主を信頼し、

自分に与えられたものを喜び、それを大胆に活用させていただこうではありませんか。自分だけでは

行き詰まっていても、わたしたちが人を認め、互いに愛し合っていくとき、神はその危機を大きな祝福

へと変えて下さるからです。