わたしが示す地に行きなさい　（創世記　12章1〜3節）

　2013年2月17日礼拝にて

　『あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
　　わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。
　　あなたは祝福の基となるであろう。』
　　　　　　　　　　　　（創世記　12章1〜3節）


　今日は、神がアブラハムにチャレンジを与えられる箇所です。わたしたちは変化の少ない毎日を

生きる事が多いですが、時には常識を離れて大胆に行動すべき時があります。それは人によって

は、自分の意思とは関係なく突然の状況によって導かれる事があるでしょうし、ある人にとっては、

何気ない出会いによって与えられた思いが、次第に大きくなって決断に導かれる事もあると思いま

す。

　けれども、このアブラハムに語られた神の導きを考えると、彼のそれまでの環境と生き方、信仰と

与えられていた賜物によって神の御手が動いていることを教えられます。それは良い備えを十分

にしたという自己満足ではなく、今まで経験したすべてのことの中に働かれた神の御手を信じ、神

を信頼するということです。すなわち、わたしたちが、自分の人生が神によって導かれてきた事を

受け止め、神に従うという信仰の決断をすることこそが、神の祝福を受ける出発点となるのです。

わたしたちは今、自分の置かれているところにあって、神から どんなメッセージを受けているでしょ

うか。先だけを見るのではなく、今までの歩みを振り返り、共に歩んでくださっている神の御手を確

認する事によって、今なすべき導きを知り、決断できるのではないかと思います。神を信頼し神に

従う人生を歩ませていただきましょう。