思い煩いを主にゆだねよ　（ペテロ第一の手紙　5章6〜7節）

　2013年1月27日礼拝にて

　『神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、
　　自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ペテロ第一の手紙　5章6〜7節）


　わたしたちがイエス・キリストを通して受けている恵みは、とても大きなものです。ペテロはその生涯の

中で、神が、弱さも含めたわたしたちのすべてを、そのまま受け入れてくださっている事を体験しました。

多くの人が神に受け入れられようと良い行いをし、人々にも認められるように頑張り、神に喜ばれるよう

知識を求めて熱心に学びました。しかしペテロは、神がわたしたちの弱さの中に完全に働き、そのまま

のわたしたちを豊かに用いてくださる方である事を知ったのです。ゆえに、ペテロのメッセージは「頑張

れ！」ではなく、「委ねよ！」となりました。もちろん十字架にかかってまで、わたしたちの生きる事を求

められた主は、わたしたちが主なる神を信じ、主イエスにあってすべての重荷と思い煩いを主の手に委

ねきることを心から願っておられたのです。逆に、わたしたちがいろいろな困難に遭遇した時、もし、絶

望を感じてしまうならば、わたしたちを心から愛し、受け入れてくださっている神を、信じきることができ

ないからなのかもしれません。ペテロは、神は、わたしたち一人ひとりをかえりみていてくださると証しし

ています。ペテロは、この確信が与えられていたからこそ、激動の時代の中にあって力強く主を証しし、

共にいてくださる主にある平安の中を歩む事ができたのです。あなたは、何を土台に信仰生活を送ろう

としているでしょうか。神を土台とすることこそ、揺るぐことのない歩みの始まりです。