彼を励まし彼を強くせよ (申命記 3章 23〜29節)
2011年10月30日礼拝にて
『しかし、おまえはヨシュアに命じ、彼を励まし、彼を強くせよ。彼はこの民に先立って
渡って行き、彼らにおまえの見る地を継がせるであろう』
(申命記 3章 28節)
80歳で神によって召しだされたモーセは、主にあってイスラエルの民をエジプトから脱出させ、
荒野で40年にわたって彼らを導きました。時至って主は、イスラエルを約束の地へと導かれますが、
モーセからヨシュアへとその使命は引き継がれていきます。モーセは主の約束の地に行くことを強く
願い求めますが、神はモーセに「お前はもはや足りている」と、約束の地を望み見ることは出来ても、
決して入ることは出来ないときっぱりと告げられます。そしてモーセにとって最後の、そしてもっとも
大切な使命が告げられます。それが次のリーダーとして立てられたヨシュアを励まし強くすることだっ
たのです。わたしたちの信仰生活にも、いろいろな主の使命が与えられています。「全世界に出て
行って全ての造られたものに福音を宣べ伝えよ」と言われる主は、わたしたちを直接的に用いられ
ることもありますが、時には間接的に、励ましの器として用いられます。主は真実な神です。わたし
たちも家族や友人や、身近な人々を主にあって励まし、強くするものとなろうではありませんか。
同時にわたしたちもまた見えない多くの手によって支えられているのです。モーセは、この世での
約束の地に入ることは出来ませんでしたが、神の用意してくださった永遠の御国に招かれ、そして
入ることが出来たのです。