思いわずらうな　（マタイによる福音書　6章　24〜35節）

　2011年10月23日礼拝にて

　『だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。
　　これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、
　　これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。すべて添えて
　　与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が
　　思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　6章　31〜34節）


　　わたしたちは、毎日いろいろなことで悩みます。ところが、その悩みが解決するとまた別の悩みが

やってきます。すなわち、わたしたちが生きている限り、悩みや思い煩いから開放されることはないの

です。だからこそ主は、わたしたちが目を上げて、神の創られたいろいろなものを通して学べるように

してくださいました。自然の中に生きている虫や草花、また身近な動物たちは、わたしたちから見れば

あまりにも弱くちいさな存在にしか見えません。けれども実は、神の目から見たらわたしたちも弱く、愚

かな存在でしかないのです。だからこそ毎日の単調な生活の中でいろいろな場面を通して悩みをあた

え、わたしたちに自分の弱いことを思い出させてくださるのです。そして、神がわしたちを愛して必要の

全てを備えてくださる方であることを思い出し、重荷を下ろして平安を得ることが出来るようにして下さ

ったのです。でもわたしたちは、すぐに神を忘れて迷いの森に入り込んでしまいます。だからこそ、どん

な時にも神を忘れず、神の御手の中にあり神に愛されていることを覚え、重荷はこまめに下ろしながら

生きていこうではありませんか。