この人による以外に救いはない (使徒行伝 4章 5〜12節)

 2011年6月19日礼拝にて
 この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、
  天下のだれにも与えられていないからである

                          (使徒行伝 4章 12節


  約束されていた聖霊を受けた弟子たちは、力強くイエス・キリストの十字架と復活を証ししました。

神は、神を信頼して大胆に証しする弟子たちとともに働いて、神が生きておられることと、神を信じる

ものと共に働かれることを示されました。なかでも、歩いたことのなかった男が『ナザレ人イエス・キリ

スト』の名によって癒され歩き出したことは、人々にとって大きな驚きでした。しかしそれは民のリーダ

ーたちにとってはあってはならないことであり、『イエス・キリストによる以外は救いはない。』と証しす

る弟子たちの存在は、何とかしなければならない大きな問題でした。それは自分たちこそ神から立て

られた器であり、その他の、しかも無学な人間が神に用いられることを信じ受け入れることが出来なか

ったからです。しかし人々は、彼らが無学な普通の人であることを認め、なおかつ、彼らを通して癒され

た男がそばに立っているのを見て、受け入れざるを得ませんでした。弟子たちはイエス・キリストの名

によって語ることを人々に止められましたが、『神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従う方が、神の

前に正しいかどうか、判断してもらいたい』と訴え、自分としては『自分の見たこと、聞いたことを語らな

いわけにはいかない』と宣言したのです。民衆は、弟子たちを通して行われた神の御わざを認め、神を

あがめていたので、弟子たちは罰せられることもなく、解放されることとなります。わたしたちも、人々

やこの世のルールに縛られて絶望するのではなく、どんな時にも共にいてくださる神によって、自由と

平安を与えていただき、信仰の喜びをもって毎日を歩ませていただこうではありませんか。



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