神を信じなさい　（マルコによる福音書　11章　20〜26節）

　2012年2月5日礼拝にて

　『イエスは答えて言われた、「神を信じなさい。よく聞いておくがよい。だれでもこの山に、
　　動き出して、海の中にはいれと言い、その言ったことは必ず成ると、心に疑わないで信じるなら、
　　そのとおりに成るであろう。』
　　　　　　　　（マルコによる福音書　11章　22〜23節）


　　イエス・キリストの言葉によって枯れた、イチヂクの木を見て弟子たちが驚いていた時、主は弟子たち

に神を信じることについて教え、言ったことは必ず成ると心に疑わないで信じるなら、そのとおりになると

教えられました。目の前に、主のことばによって枯れたイチジクの木を見ているのですから、その衝撃は

大きかったことでしょう。わたしたちは毎日の生活において、信仰ではなく、知識と経験そして密接な人間

関係に深く関わって生活しています。その生活の中で信仰を働かせようとしても、知らず知らずのうちに

いつもの判断、あるいは自分の役割と責任を考えて計算してしまい、神に信頼し従いたいと願っていても

流されてしまうことが多いのです。だからこそ、主はわたしたちに模範を示し、神を信じる者が、どのように

具体的に神のみわざを経験できるかを見せてくださったのです。このような、わたしたちの願いに応えて

くださる力ある神は、わたしたちが主のさばきを受けることが無いように、人を責めるのではなく赦し、苦し

めるのではなく愛し、束縛するのではなく主の手に委ねて自由を与えるべきことを教えてくださいました。

それは、わたしたち自身が神によって赦され、愛され、自由が与えられるためであり、神の平安を得るため

なのです。