このような時のために　（エステル記　4章　13〜17節）

　2012年1月29日礼拝にて

　『・・あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人の
　　ために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に
　　迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう』。』
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　　聖書はわたしたちに、覚悟を与えます。それは、わたしたちが人生を生きているのではなく、

神によって生かされていることを認め、どんなことが起こったとしても、この世の常であることを

認めて受け入れる覚悟です。そこには幾つかの前提があります。それは、わたしたちが神によっ

て創られ しかも愛され、やがては神のもとに帰る存在であるということです。エステルは生まれ

た時からいろいろな困難に直面していました。やがて王妃として選ばれますが、それは彼女を

更なる試練へと追い込んでいきます。しかしエステルはモルデカイの助言を通して、現実の問題

に目を留めて絶望するのではなく、背後におられる神により頼んで信仰の一歩を踏み出したの

です。自分の人生を掛けた信仰の一歩を通して、神はエステルの同胞に対して、大いなる救い

と喜びを与えられました。しかし間違えてはいけないことは、彼らにとっての一番の喜びは、神の

救いに預かったことではなく、どんな状況であっても救いを与えることのできる、神に愛されてい

ることを知ったことなのです。わたしたちも、神に愛されていることを感謝しつつ、何があろうとも

神のご計画の中に生かされていることを信じ、『このような時のために生かされてきた。』と証し

するものにさせていただこうではありませんか。