あなたの隣人　（ルカによる福音書　10章　25〜37節）

　2012年1月22日礼拝にて

　『「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。
　　また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』とあります」。彼に言われた、
　　「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」。」
　　　・　・　・　・　・　・　・　この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」。
　　彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言われた、「あなたも
　　行って同じようにしなさい」。』
　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　10章　25〜37節）


　イエス・キリストはわたしたちのために命を捨ててくださいました。わたしたちがその事実を知った

時、すぐにはそれを理解することは出来ません。なぜならこの世の基準からはありえないことであり、

自分にはそんな犠牲は必要が無いと感じてしまうからです。けれども、わたしたちが自分自身を知り、

わたしたちを支配しておられる神を知るようになったとき、自分が神の前にどんなに自己中心で弱い

存在であるかを知るようになります。そして、自分が神の前にさらされた時、自分の中に罪があるこ

と、さらに神の前に立つことの不安と恐れを感じるのです。どんなに知識があっても、人からほめられ

ていても、自分の心をごまかすことは出来ません。イエス・キリストは『永遠の命』を求める青年に対

して一つの譬えを語られます。これは、神がわたしたちをどのように愛してくださっているかを教える

と同時に、わたしたちが神にあってどういう生き方をすればいいのか模範を示すためでした。『永遠

の命』を求めるのは『平安』を求めるのと同じです。この世の常識や考え方に生きるのではなく、わ

たしたちも、わたしたちに命を与えるために命を捨ててくださった、イエス・キリストのように生きよう

ではありませんか。