救われるために必要なこと　（使徒行伝　16章　25〜34節）

　2010年08月22日礼拝にて

　『「先生がた、わたしは救われるために、何をすべきでしょうか」。ふたりが言った、
　　「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。
　　 それから、彼とその家族一同とに、神の言を語って聞かせた。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　16章　13〜14節）


キリストを証ししていたパウロとシラスが訴えられ、捕らえられた時、彼らの置かれた状況は、だれが

見ても悪かった。何度もむちを打たれて傷ついただけでなく、厳命を受けた獄吏によって、奥の獄屋

に入れられ、しかもしっかりと足かせがはめられていた。しかしこの時、彼らにはなお神への祈りと、

讃美があった。そして彼らの神はそこから、いとも簡単に彼らを自由にすることができたのである。

わたしたちは置かれている状況を見て、結末を考え判断することが多いが、神はどんな状況の中か

らでもわたしたちを救うことができるのである。さてこの時、神によって起こった大地震によって、獄

吏は囚人たちが逃げたと思って絶望し、自害しかけた。しかしだれも逃げ出すことなくそこにとどまっ

ていることを知らされ、思わず「わたしは救われるために、何をなすべきでしょうか」とパウロとシラス

にたずねた。人に必要なのは「助け」ではなく「救い」である。それは、わたしたちのなすべき力や

努力そして人の助けではなく、創り主である神に愛されていることを知り、神に期待する信仰なの

である。「主イエスを信じなさい！」これこそがわたしたちに与えられている、救われるためのたっ

た一つの条件なのである。