『そこで、わたしが切実な思いで待ち望むことは、わたしがどんなことがあっても
　　恥じることなく、かえって、いつものように今も、大胆に語ることによって、生きるにも
　　死ぬにも、わたしの身によってキリストがあがめられることである。わたしにとっては、
　　生きることはキリストであり、死ぬことは益である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙　1章　20〜21節）


　 イエス・キリストが十字架にかかって死なれたニュースは、瞬く間に多くの人々に伝わって

いきました。イエス・キリストを知っていた人々はもちろん、期待していた多くの人々は落胆し、

悲しみに打ちひしがれました。でも、イエス・キリストの業とメッセージによって不安を覚えてい

た人々は、イエス・キリストがいなくなって元の生活に戻り、ほっとしたことでしょう。そのような

状況の中、イエス・キリストはご自分を現されたのです。そして、確かに十字架にかかって死ん

だがよみがえったこと、しかも傷が残ったままで生きていることを示されたのです。あまりにも

悲しい十字架の死を見た人々は、すぐには信じることができませんでした。しかし、イエスは知

恵の言葉によってではなく、暖かい交わりを通して彼らの心を開き、共にいるのがイエス・キリ

スト御自身であることを理解させてくださったのです。わたしたちはどうでしょう。自分の知識で

理解しようとしても神の御業を理解することはできません。しかし、神を信じ、主の御手に自分

自身を委ねていく時、その心は自由と喜びにあふれ、確かに共にいてくださる主を認め、内に

心が燃える経験をすることができるのです。

生きることはキリスト　（ピリピ人への手紙　1章18〜26節）

　2010年04月25日礼拝にて