破れ口に立つ！　（イザヤ書　58章　6〜12節）

　2011年3月27日礼拝にて

　『あなたの子らは久しく荒れすたれたる所を興し、あなたは代々やぶれた基を立て、
　　人はあなたを『破れを繕う者』と呼び、『市街を繕って住むべき所となす者』と呼ぶようになる。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　58章　12節）


　いつの時代も、神のわたしたちに対する愛は変わりません。神はわたしたちが弱く、独りでは生きるこ

とのできない者であることを教えるために、訓練を与えられます。その訓練は楽しいものではありません。

しかし、それを通して私たちに対する神の愛と、祝福の計画を学べば、わたしたちは、困難や、戦いの中

にあっても、恵みと祝福を見出すことができるのです。神はイスラエルを選んで、裁きと赦しの繰り返しや、

建国と滅亡、さらに回復を与えられました。それはわたしたちに、自由と平和を与えるためだけではなく、

共に生きてくださる神の愛を知らせるためでした。イザヤはその預言の中で、破れを繕う者について触れ

ています。わたしたちがどんなに良い行いをして生きていたとしても、神の思いを無視して生きていたなら

ば神に喜ばれることは決してありません。しかし神は、わたしたちの弱さを知って破れ口に立ってくださり、

十字架の愛によって執り成してくださいます。そして、わたしたちもまた、神の恵みによって、人を慰める

ものとなることができます。毎日いろいろな課題や不安が現れますが、共にいてくださる主によって平安を

いただき、この世の破れ口に立たせていただこうではありませんか。しかも主は、それによってわたしたち

を喜びに満たしてくださるのです。