自分の体をもって神の栄光をあらわせ　（コリント人への第一の手紙　6章　12〜20節）

　2011年3月6日礼拝にて

　『あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている
　　聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。
　　あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。それだから、自分のからだをもって、
　　神の栄光をあらわしなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コリント人への第一の手紙　6章　19〜20節）



　　わたしたちに命を与え、導いておられる方は神であって、わたしたちは自分の思いのままに

人生を歩んでいるわけではありません。一見便利そうに見える現代社会においては、その事実

を忘れてしまうことが多くあります。パウロは、わたしたちが神のものであり、神に生かされてい

ることを覚え、神からゆだねられているものを感謝し、ゆだねられたものに忠実に生きるべきこ

とを教えています。わたしたちが造り主である神にしっかりとつながっているならば、わたしたち

は神のものとなり、この世に対して自由なものとなることができます。しかもその自由は、とても

大きく誰にも奪われることのないものなのです。けれども、自由だからといって自分の好きなよ

うに生きるわけではありません。なぜならば、愛されていること、赦されていることを知っている

からです。あなたが今、動くことのない自由と喜びに満たされているとしたら、それはあなた自

身の知恵や力によるのではなく、神の一方的な恵みによる賜物です。わたしたちはイエス・キ

リストを信じ、その御手に自分自身をゆだねた時、キリストの十字架によって、死に至る罪の

中から買い取られたのです。だからわたしたちの内に共にいてくださる主によって、わたした

ちも隣人を愛し、破れ口に立つものとなり、それによって神の栄光をあらわす者となることが

できるのです。