最暗黒に光　（マルコによる福音書　13章　24〜27節）

　2009年12月13日礼拝にて

　『そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。
　　　そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、
　　　四方からその選民を呼び集めるであろう。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マルコによる福音書　13章　26〜27節）


　　アドベントとは｢到来｣を意味する。毎週一つずつろうそくの火を増やしていくアドベント・クランツ。
火を灯して救い主イエスが到来されたクリスマスを待ち望む。しかしもう一つの到来を待ち望む意味
がある。それが主イエスの再臨。私たちはこの到来のために４つの信仰の火を灯していこう。

�@目をさますという灯。｢目をさます｣とは｢いつも変わりなく｣ということ。羊飼いたちはその夜もいつもと
　　変わらない生活を続けていた。私たちは、どんなに世の中が暗くなっても変わっても、神に置かれて
　　いる場所、立場、そして賜物を用いていつも変わりなく生きよう。

�A恐れないという灯。み使いが羊飼いに最初に言った言葉は｢恐れるな｣。
　　しかし羊飼いは、暗黒に慣れ、光を恐れてしまった。世の中は覆いつつある暗黒を恐れるが、
　　私たちは聖書の言葉を信じて、世の暗黒に慣れず、今起こっている事、これから起ころうとする事に
　　対して恐れない。

�B喜ぶという灯。み使いは羊飼いを恐れさせるために来たのではなく、喜びを伝えるために来た。
　　喜びは目をさまし恐れないための原動力でもある。私たちは、まずこの喜び、救い主イエス・キリストを
　　心に迎え入れることで、罪の暗黒からの解放と永遠の命の祝福を喜ぶのだ。

�C心にとめるという灯。羊飼いたちはみ使いが告げた救い主像を心にとめ、探し歩き、出会い、
　　大きな喜びを味わった。私たちは栄光の再臨主の姿を心にとめ続けるのだ。この世の中が最暗黒に
　　なったとき、主イエスの方から私たちを召し集め、この上ない喜びの中に入れて下さる。四つの灯を
　　みんなで掲げ続けよう。一本の炭火はすぐに消えてしまうが、集まると消えずに燃え上がる。
　　光あるところ、温もりと安心がある。暗黒が深まり行く世に、そして隣人にこの灯を見ていただこう。