　『わたしの魂は主をあがめ、わたしの魂は救い主なる神をたたえます。
　　　この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今から後の人々は、
　　　わたしをさいわいな女と言うでしょう。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章　47～48節）

　ザカリヤとエリサベツの祈りに応えて、男の子を与えてくださった主は、今度は御

使いをマリヤにつかわして、男の子の誕生を告げます。マリヤは御使いの登場と、

祝福の言葉に胸騒ぎを感じますが、エリサベツの出来事を通して「神には、なんで

もできないことはありません」と語った御使いに対し、「わたしは主のはしためです。

お言葉どおりこの身に成りますように」とこたえます。御使いが去った後すぐにエリ

サベツに合いに行ったマリヤは、エリサベツの口を通して、主の語られたことが必

ず成就すると信じた者のさいわいを告げられ、祝福を受けます。マリヤの生涯に起

こったこの不思議な出来事は、人の常識と知識とでは理解しがたいものでした。し

かし、マリヤは、自分の周囲で起こっていることに心を留め、御使いを通して語られ

た神の言葉を、信仰を持って受け入れました。そして神の祝福だけではなく、平安

も得ることが出来たのです。その感謝と喜びは、神への賛美となって「この卑しい

女をさえ、心にかけてくださいました。」とマリヤの口からあふれ出ました。今も同

じ主が、わたしたち一人ひとりを心にかけてくださり、神を信頼して従うわたしたち

を祝福し、人々が見て、わたしたちをさいわいな人と呼ぶようにしてくださるのです。

この年も神はわたしたちに、不思議な御わざを見せてくださったのではないでしょ

うか。一つ一つを心にとめて感謝しつつ、主に従わせていただきましょう。

心にかけてくださる方 （ルカによる福音書 1章 46～55節）

心にかけてくださる方　（ルカによる福音書　1章　46～55節）