神のあわれみ深いみこころ （ルカによる福音書 1章 67〜79節）
2009年11月29日礼拝にて
『これはわたしたちの神のあわれみ深いみこころによる。また、そのあわれみによって、
日の光が上からわたしたちに臨み、暗黒と死の影に住む者を照らし、わたしたちの
足を平和の道へ導くであろう。』
（ルカによる福音書 1章 78〜79節）
今年もいよいよクリスマスを待ち望むアドベントを迎えました。神は人としてこの世
に生まれ、わたしたちが罪に死ぬことがないように、十字架にかかって死んでくださ
いました。これが神の変わることのない真実な心であると同時に、わたしたちに対す
る深い愛であることを覚えます。わたしたちが、約束を信じ切ることが難しいというこ
とを知っておられた神は、預言者を通して何度も救い主の誕生を語ってくださっただ
けではなく、ザカリヤとエリサベツを用いて神の真実な姿をわたしたちに示して下さ
いました。ザカリヤは神を恐れていましたが、自分の常識を超えた状況に直面した
時、神ではなく自分の経験と常識を根拠にしてしまいます。しかし神は、どこまでも
愛を持って彼らの心の奥底にある祈りに答え、みわざをあらわしてくださいました。
すなわち、神の言葉を信じなかったことにより口が聞けなくなったザカリヤでしたが、
主の言葉に忠実に従ったとき、神はもう一度ザカリヤの口を開いてくださったので
す。現在も、わたしたちを愛して下さっている神は、妥協することなく、熱心にわた
したちを導いてくださいます。たといわたしたちが流されやすく、失敗を繰り返してし
まう弱い存在であったとしても、神はわたしたちを立ち上がらせてくださるだけでな
く、その失敗や弱さを用いて神の大きな愛を証しさせてくださるのです。そしてこれ
こそが神のあわれみ深い御心なのです。
