はるかに越えたキリストの愛　（エペソ人への手紙　3章　14〜21節）

　2009年11月15日礼拝にて

　 今朝開かれているエペソ書は「神の奥義なる教会」が記されている。1-3章は基礎編、4-6章
は応用編。クリスチャンはともすると道徳的に「クリスチャンはこうあるべき」と洗練されたクリス
チャン像を求めがち。しかし、基本が大事。今朝は教会・クリスチャンの土台である「キリストの
愛」とはいかなる愛か、に目を留めて参りたい。

　 今朝の聖書箇所には、使徒パウロがエペソの教会の為に祈った３つの祈りが書かれていま
す。
１）あなたがたの内なる人が強くされるように、
２）キリストの愛を知ることができるように、
３）その愛が教会に満ち溢れるように、と祈りました。

「キリストの愛を知る」ことがその祈りの中心です。キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さとは？

１．キリストの愛の広さ
　 愛の広さ。主の愛の特徴は第一に寛容です。広い容器の意味です。私達は自分は罪人の
頭だと言いながら、人のことが気になるものではないでしょうか。どんな人の友となることがで
きた主の愛の広さを思う時、決して自分は愛があると言えない自分に気付かされます。

２．キリストの愛の長さ
「限りなき愛」（ｴﾚﾐﾔ31:3）。主の愛は長い忍耐の愛、どこまでも変わらない愛です。私自身、
長い時間、親を苦しめました。又、神学校でも、教師泣かせ、伝道師の時も不従順。どれほど
神様を悲しませてきたか、また今も。ただ、主の忍耐によって許されて今ある私です。

３．キリストの愛の高さ
　 バックストン先生は、誰かの悪口を聞く時、悲しげに顔を伏せていた、と言われます。キリス
トの愛はどんな小さな罪をも悲しむ、質の高い愛。

４．キリストの愛の深さ
　 キリストは全き低きに至られた方です。息子を失くしたやもめにも触れてくださる愛。また、つ
ばをかけられ、頬打たれても、罵り返さず、苛立たず「彼らをゆるしたまえ」と最後の最後まで辱
めを受けてくださった愛です。もし、キリストが罪人の友となってくださらなかったならば、もし、
一言でも呪いの言葉を発したならば、救われる人は誰もいませんでした。私のような者の為に、
命を捨てて愛し抜いてくださった愛。これによって私は救われました。信仰によってキリストに
私達の心に深く住んで頂き、この愛を知り、この愛に心の土台になって頂く時、神の豊かさが
教会を満たすと聖書は語っています。さらにキリストの愛を知る者とならせていただきたい。