忍耐と慰めによる希望 （ローマ人への手紙 15章 1〜7節）
2009年11月01日礼拝にて
『こういうわけで、キリストもわたしたちを受け入れてくださったように、
あなた方も互いに受け入れて、神の栄光をあらわすべきである。』
（ローマ人への手紙 15章 7節）
わたしたちは、何のために生きているのでしょう。喜びや楽しみを求めても、実際には
苦しみや悲しみに包まれたり、平穏にすごしていても、後のことを考えて心が重くなってし
まうのは特別なことではありません。家族の幸せを願っていても、仕事に疲れ、病に倒れ
たり、人間関係で行き詰まることもあり心配は絶えません。神はわたしたちに、平安を用
意してくださいました。それは、いろいろな困難や弱さのただ中にあっても、神が共にいて
くださり、責任を持って支えてくださることによる安心です。どんなに知識がありしっかりと
立っているように見えても、神につながっていなければ平安はありません。反対に、どん
なに問題や課題に囲まれていても、神がその人と共におられるならば、そこには平安が
あります。しかもその平安は、その人のうちからわきあがる自由と喜びを伴っているので
す。神はこの恵みを与えるためにわたしたちに近付いてくださり、十字架の事実によって、
罪の赦しと永遠のいのちの望みを与えてくださったのです。わたしたちはこのような恵み
に生かされており、主にあって強いのです。ですからこの世の小さな楽しみや自分自身
の益のためではなく、隣人が主と出会い心からの喜びにあふれるために、神を知らない
人々の弱さを担い、神が生きて働いておられることを証しさせていただこうではありませ
んか。
